2015年2月26日木曜日

「子ども 3つの力キャンプ~木・水・石~」のご報告

『子ども 3つの力キャンプ~木・水・石~』
 ○実施日:2014年8月24日(日)〜26日(火)・2泊3日
 ○対象:小学3、4年生
 ○参加者:24名(申込者64名)
 ○担当:坂田、佐藤 他4名

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「3つの力」をテーマにしたキャンプは、今回で4回目になります。
毎回、内容は少しずつ異なりますが、根底にあるのは、
水を始めとする奥多摩の資源を知り、それを活用出来るようになる事です。

小学校中学年は、社会科で水の勉強や人々の暮らしについて学び始める時です。
その時に、自分が普段使っている資源がどこでどのように生まれるのか、
あるいは存在しているのかといった事を、
キャンプをしながら確かめて欲しいという思いで、こうしたテーマを続けています。

今回取り上げたのは、木・水・石という3種類の自然資源です。
最初は遊びを通じて、これらの資源に触れ、特徴を知っていきます。
例えば、木は葉っぱを使ったじゃんけん遊び、水は沢の水で朝の洗顔、
石は石積み対決といったように。

これが石積みチャンピオンの技!
 
そうして、資源やそれがある環境に慣れたら、
今度はそれを自分達で活用するための活動。

森に入って焚き木を集めたり、
何時間もかけて湧き水場まで歩いて水を汲んだり、
かまどを作る為の石を一生懸命運んだり。
山のふるさと村にある、かつての集落の人はそれが日課でした。
この水はどこから来ているのだろう?

湧き水「三頭の名水」を入手!
 
そうして、3つの力とキャンプに参加したみんなの力を合わせて、
2日目の夜は夕食作りをしました。
お釜で作った炊き込みご飯は、集めた焚き木で起こした火で。
味噌汁は熱々に焼けた石で汲んできた水を沸かし、
みんなで作ったミニかまどでは、朴葉味噌を作って食べました。
ちょっと失敗もあったけど、みんな美味しく食べられたかな?

みんなで汲んだ湧き水を使います。
 
火加減はどう?
 
熱々に焼けた石を水に入れると・・・

自分達で組んだミニかまどで作る朴葉味噌。

最終日には、3つの力をお家にも少し頂いていこうとお土産作りを行いました。
作るのは、花炭。
木の実や葉っぱをそのままの形で炭にしたものです。

炭が出来るまでの時間は、それぞれの力を思い出しながら、ふりかえりをしました。
「苦労して汲みに行った水がとても美味しかった」
「自分達が拾った石で竈を作った事が印象に残った」
などなど、子ども達からは力とそれを手に入れる過程について感想がありました。

スギの葉やまつぼっくりが炭になりました。

人それぞれ、自分の気に入った森の素材を炭にしてお持ち帰り。
きっと、普段使っている木や水や石もどこかで、こんな自然と繋がっているはず。
机に飾ったお土産を見るたびに、それを思い出してもらえたら嬉しいです。


(さかでぃ)